「とと姉ちゃん」唐沢寿明演じる編集長創刊「暮しの手帖」展示中、手にとって読めます
好評放送中の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。いよいよ本題とも言える“戦中・戦後編”に突入し、目が離せない展開になっている。
常子(高畑充希)が社長として創刊する実用雑誌『あなたの暮らし』の編集長を務めるのが、新キャラクターとして登場した花山伊佐次(唐沢寿明)。モデルは、1948年(昭和23年)に創刊された雑誌『暮しの手帖』と、カリスマ編集長の花森安治だ。
貴重な『暮らしの手帖』の創刊号から95号までが、花森の故郷である兵庫県の明石市立図書館の郷土資料室で展示されている(56~60号は欠品)。同館の担当者が古書市で入手したもので、貸出は行っていないが、全巻手にとって読むことが可能。
花森が描いた洗練された表紙やイラスト、ファッション、インテリア、家事、育児などについての記事など、戦後まもなくの雑誌とは思えないクオリティを誇る。また、常子のモデルとなった大橋鎭子(しずこ)によるあとがきを読めば、『とと姉ちゃん』の世界をさらに立体的に理解することができるはず。