血液循環、胸腺細胞、獲得免疫…細胞擬人化マンガ『はたらく細胞』が勉強になる件
細胞擬人化マンガ『はたらく細胞』3巻が出た。
これを読めば、もう一人じゃない。
呼吸するたび、ケガをするたび、あなたの中の超ちっちゃい人たちが頑張っているのを感じることができる。
細胞の役目は毎回表示されるので、どの話から読んでも大丈夫だ。
毛母細胞くんの住居「毛穴」。
皮脂腺が詰まったことをきっかけに皮脂が溜まり、皮脂が好物の「アクネ菌」に目をつけられてしまった。
快適だった毛穴は、すっかり廃墟「ニキビ」と化していた。
アクネ菌の力は強大で、これまでに何人もの白血球が膿に沈められている。
毛母細胞は毛穴をニキビにされたまま放置してしまうのか。白血球とアクネ菌の戦いが始まる。
3巻の収録内容は「ニキビ」の他にも、
方向音痴な赤血球が複雑な心臓を通り、毛細血管の奥を目指す!「血液循環」
自分のコピーを増やすだけの仕事に飽きた細胞が、見慣れない客人にそそのかされ、次々とキラーT細胞や白血球に迷惑をかけていく「風邪症候群」
屈強なキラーT細胞と、支持を出す軟弱なヘルパーT細胞はかつて同期だった!「胸腺細胞」
記憶細胞の経験なしでは有効な戦い方がわからないB細胞に未知のウイルスが迫る「獲得免疫」。
「インサイドヘッド」「ミクロの決死圏」のように外側の世界があるわけではなく、体内だけで話が進む。
擬人化ブームに乗った作品というより、どこか昔の学習マンガを思わせる一作だ。