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やがて「鉄腕アトム」を作る博士たちの青春の日々『アトム ザ・ビギニング』3巻

近未来の練馬大学でロボットを研究中の、天馬とお茶の水。
2人の目標は「こころ」を持つロボットを作ること。
やがて鉄腕アトムを作る、若き天才の活躍が描かれる『アトム ザ・ビギニング』3巻(ゆうきまさみ・カサハラテツロー)

2人が作った人型ロボの名前は「A106」またの名をシックス。
アトムとは似つかないメカむき出しのデザイン。

他のロボットを見ると
「君と話がしたい」
と信号を送る。
他にそんな機能を持つロボットはいないので、「こころ」のある返事は来ない。
表情の変化はなくても、どこか寂しげなシックス。

「A106」は「アトム」と読めるので、シックスが改良されてアトムになるのかと思ったが、そうでもないようだ。天馬は、次回作「A107」が自分たちの研究の完成形になると言う。

3巻では、2人とシックスが突然現れた黒服集団に襲われる。
シックスの「背負い投げ」で一旦は撃退し、その場に現れた謎の女の車で逃げる。

バイクで追ってくるロボット軍団を、次々撃退するシックス。
自我とは何か。こころとは何か。
専門的な話もあるけど、単純にロボット同士の闘いを見るだけでも楽しい。

逃走の最中、天馬はシックスの異変に気付く。
なぜ、教えていないはずの「背負い投げ」を使ったのだ?
ロボットであるシックス自らが好奇心を持ち、学んだというのか?