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リアル過ぎる出版業界マンガ「重版未定」は真っ黒な「重版出来!」

画像引用元 : 川崎昌平 重版未定 第1話:入稿 – DOTPLACE

松田奈緒子による人気マンガのドラマ化作品『重版出来!』(1巻)が大きな話題を呼んでいるが、そんな中、ウェブマガジン「DOTPLACE」にてマンガ「重版未定」の連載がひっそりと始まった。作者は作家であり出版社勤務の編集者でもある川崎昌平。

参考 : 重版未定 – DOTPLACE

説明には「編集者とは何か? 出版社とは何のためにあるのか? 弱小出版社に勤務する編集者を主人公に描く、出版文化を深く考えるためのブラック・コメディ」とある。公開されている第1話では、地味に入稿作業に追われる編集者の姿が描かれている。

「お前さあ 何を考えて この本を編集した?」
「間に合わせることだけ考えてました」
「ならOK これで入稿していいよ」

という編集長と編集者の会話が、出版業界全体のじわっとした疲れを感じさせくれる。ラストは「あるある」と言いながら胸が詰まる編集者も多いはずだ。編集者が日常的に使っている業界用語の詳しい説明もあるので意外と実用的でもある。
そもそも昨今、書籍の重版率は2割以下と言われており、「重版出来」よりも「重版未定」のほうが圧倒的にリアルだったりする。タイトル部分では可愛いキャラが「本なんて売れるわけないだろ」と身も蓋もないことを言っていて、せつない。