• トップ
  • アオシマ通信
  • 父の日に捧ぐ!『お父さんのバックドロップ』童心のお父さんたちが本気になるとき!

父の日に捧ぐ!『お父さんのバックドロップ』童心のお父さんたちが本気になるとき!

もうすぐ父の日です。今年は6月19日だそうです。

今回は父の日にあわせて、『お父さんのバックドロップ』をご紹介します!
子供より子供っぽいヘンテコお父さん達が織りなす物語が4話収録されている児童書です。

『お父さんのバックドロップ』は2004年に映画化され、当時神木隆之介君が子役として出演したことで話題になりました。
映画公式サイト : お父さんのバックドロップ http://www.cqn.co.jp/backdrop/backdrop.html(アーカイブ)
DVD公式サイト : お父さんのバックドロップ:アミューズソフト http://www.amuse-s-e.co.jp/backdrop/

登場するお父さん達はカッコ悪い悪役レスラーや売れない落語家など、少し特殊な職業についていて、子供はそんなお父さんを情けなく感じています。しかしそんなお父さん達にも試練が訪れます。

「お父さんは、そのほんとうの勝ち負けのある世界に、ずっといるのが怖かったんだ」

「あしたメが出るか、あさってヒトハナさくかって、世の中をうらんでくらしてて、ふっと気がつくと、いつのまにかじいさんになってる。」

息子や師匠にそういわれてショックを受けながらも、お父さん達は自分なりの答えを導きだしていきます。子供向けに書かれた作品ですが、大人もハッとさせられ、最後は自分も元気になる作品です。

読んでいて「最近こんな面白いお父さん見ないなぁ」と少し懐かしい気持ちで読んでいました。頼りないけど威勢がよくて、カッコ悪いけどプライドがあるどこか子供っぽいお父さん達が次第に可愛らしく見えてきます。

中島らもさんらしい、ユーモアの溢れた優しい作品です。この作品を読んだら、自分のお父さんがすごく大人に見えるかもしれませんよ。父の日に読んでみてはいかがでしょう。