• トップ
  • 話題作
  • 『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』を読んで理想の未来について考えてみよう

2016.04.28

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』を読んで理想の未来について考えてみよう

先日、ウルグアイ前大統領のホセ・ムヒカ氏が来日して、テレビ等で大々的に報道されていましたね。

今回は既にAmazon等で人気となっている『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』をご紹介します。ホセ・ムヒカ氏が2012年にリオデジャネイロ国際会議でスピーチした内容を、絵本の形で出版しています。

私はスピーチをしっかりと聞いた事がなかったのですが、『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』がきっかけで、スピーチの内容を知ることができました。絵も一緒に描かれているので、ホセ・ムヒカ氏の言葉の深さがより具体的に伝わってきます。

私はフリーターの時、クリーニングの小さな工場でアルバイトした事があります。あまりお金にはならなかったのですが、そこではおじいさんやおばあさんが蒸気で熱い工場の中楽しそうに働いていたんです。8時半から働いて、10時半に15分間休憩するのですが、その時はみんなでお茶菓子を食べて世間話をします。その後また汗だくになって働きます。

背広のしわをアイロンで伸ばす役割をしていた75歳のおばあちゃんがいたのですが、「私は体が使えるうちは働きたい、お金はあればいいけど、そんなになくてもいいよね」と言っていてカッコイイ!としびれてしまいました。今思うと、私も仕事が終わった後のお酒が本当においしくて、毎日元気に面白く働いていた時期でした。
ホセ・ムヒカ氏の言葉に、「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」というものがありますが、あのときのおばあちゃんも幸せについて悟っていたのかもしれません。

これからの社会の道しるべを示してくれているホセ・ムヒカ氏の『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』。絵本なので、お子さんと一緒に読みながら、未来について考えてみてはいかがでしょうか。