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【〆切り間近多数】ライトノベル新人賞まとめ! KADOKAWA編

こんにちは。アオシマ書店の店員5号、奈木青時です。
今回から3回に分けて、各レーベルの大賞・新人賞応募についてまとめてみます。

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どんな理由があるかわかりませんが、ライトノベルの新人賞は4月から5月にかけての応募締め切りが多いのです。

少し前にTwitterで「#ラノベ関連のお仕事がしたい」みたいなハッシュタグが見られました。
「ラノベ関連のお仕事」と言っても色々ありますが、その代名詞となる作家を目指すのもアリではないでしょうか。性別年齢不問の入口なのですから。

それでは前置きはこの程度に、今回はKADOKAWA関連の紹介です。

電撃文庫

2015年冬にTVアニメが放送された大人気作品『ヘヴィーオブジェクト 外なる神』の発売で、電撃文庫は2015年10月に通算3,000タイトルを記録し、発行部数は累計1億冊を突破しています。

参考 : ニュースリリース | 角川書店 | KADOKAWA

私がライトノベルに触れたキッカケは、学校の図書室に電撃文庫が置いてあったことでした。(私が読んだのは『キノの旅 -the Beautiful World-』だったはず)
「なんで学校にラノベが置いてあるんだよ!?」 と当時は思いましたが、手に取りやすい少年向けレーベルなので、意外と自然だったのかも。
メディアミックスも圧倒的展開力で、漫画化・アニメ化・映画化も多いです。
まさに上記のメディアミックスを成し遂げた、鎌池和馬先生の『とある魔術の禁書目録』や川原礫先生の『ソード・アート・オンライン』はそれぞれ累計1,000万部を超えるそうです。

さてさて、有名作品を数多く選出している電撃文庫。昨年の5月より開始していた、第23回電撃大賞の応募〆切が迫っています(4/10)。

参考 : AMW|電撃大賞(小説・イラスト・コミック公募企画)

公募のなかには、電撃文庫からの刊行だけではなく、大人のためのエンタテインメントレーベル「メディアワークス文庫」や「電撃文庫MAGAZIN」での掲載を想定した賞も設けられています。
他のレーベルにはない入口の多さが、新人賞デビューのチャンスを広げてくれます。「メディアワークス文庫」ですと、コミカライズやドラマ化で話題となった『ビブリア古書堂の事件手帖』シリーズがありますね。

ラノベ作家として新人賞デビューを目指している誰もが憧れる「電撃」の冠。すべて締め切りは4月10日なので、駆け込むなら今ですよ!

スニーカー文庫

続いてはスニーカー文庫。
昨今では『新妹魔王の契約者』『この素晴らしい世界に祝福を!』と立て続けにアニメ化し、まだまだアニメ化作品のストックを備えているレーベルです。

有名作品は数多くありますが、私の年代で敢えて挙げるならば『涼宮ハルヒ』シリーズや『ムシウタ』シリーズですね。夏休みを食われたのはいい思い出です。

シリアスものが多い印象があるレーベルですが、コメディや青春モノが最近は多いように感じます。昔はファンタジー要素が特に色濃かった印象です。
さてさて。スニーカー文庫は春と秋の2回、作品の募集を行っています。

参考 : [スニーカー文庫公式サイト]ザ・スニーカーWEB

電撃文庫ほど窓口は広くはありませんが、こちらも歴史ある賞です。
10代にウケる要素があるエンタテインメント型ライトノベルを募集しているみたいですね。
メディアミックス展開も十分に期待できる新人賞と言えるでしょう。

ファンタジア文庫

次のレーベルはファンタジア文庫。
古き良きファンタジーの伝統と言えば、その名の通りファンタジア文庫です。
代表作には『スレイヤーズ』シリーズに『魔術士オーフェン』シリーズや『フルメタル・パニック』シリーズなどがあります。

メディアミックスの展開力も強く、とりわけ榊一郎先生はファンタジア文庫から発売してアニメ化した作品が6つもあります。

最近の作品としては、やはり劇場アニメにもなった『デート・ア・ライブ』が代表作ですね。

ファンタジア大賞とは別に、富士見ラノベ文芸大賞というものもあります。

参考 : 富士見書房ファンタジア大賞WEBサイト

富士見ラノベ文芸大賞の受賞作は「富士見L文庫」での刊行が予定されていて、電撃大賞でいうところのメディアワークス文庫賞の立ち位置と言えます。
アスキー・メディアワークスでは電撃大賞ひとつで「電撃文庫」と「メディアワークス文庫」の両方の作品を募集しているのに対して、富士見書房はべつべつに募集しているということですね。

あと、他のレーベルと違うところは「完全WEB入稿システム」というところでしょうか。

ファンタジア大賞前期の締め切りは8/31でまだ時間があるので、これから執筆される方は、ファンタジア大賞で王道を切り拓いてみてはいかがでしょうか。
一方で富士見ラノベ文芸大賞の締め切りは4/30と間近です。
文芸のほうを狙っている方はお早めに応募を。

MF文庫J

一昨年のTVアニメ化ラッシュが話題を呼んだMF文庫J。
一人称視点と独特な文章表現で話題となった『僕は友達が少ない』や、シリーズとしてもかなりの本数となっている『緋弾のアリア』が有名ですね。
つい先日、復活を遂げた『ゼロの使い魔』も皆さんに愛される作品です。

数多くの作品を輩出しているイメージがありますが、まだ新人賞募集は12回目。

参考 : 第12回 MF文庫Jライトノベル新人賞作品募集中!

チャンスはなんと年4回。この記事を書いているタイミングですと、もう第4期予備審査の締め切りが近いですが、またすぐに第13回の新人賞募集が始まるでしょう。
編集部の発言から、第13回よりレベルアップをするそうなので、今後の募集要項に期待しましょう。

ファミ通文庫

今回の最後はこちら。前回の第17回より募集部門が拡大したえんため大賞を紹介します。
他のレーベルと大きく異なる部分として、ライトノベル部門とコミック部門の両方に、女性向けと思われる作品の募集をしていることでしょうか。
ファミ通文庫の代表作としては『文学少女』シリーズや『バカとテストと召喚獣』があります。どちらもアニメ化されました。

久しぶりにFBOnlineを覗いたら、最近刊行されている作品は随分と毛色が変わりましたね。異世界転生ものやちょっとエッチな感じなやつが増えているような……。

現在は第18回エンターブレインえんため大賞を募集中です。

参考 : えんため大賞

自作ゲーム部門とゲーム実況部門という、未知数な募集部門も。
文字やイラストだけでなく、発想力や開発力、展開力にもスポットが当たっています。
総合的なエンターテインメントの入口として、応募してみてはいかがでしょうか。

まとめ

かなり長くなりましたが、最後に各レーベルの情報ごとに募集要項をまとめとさせていただきます。

電撃大賞

名称 電撃大賞
公式サイトURL http://dengekitaisho.jp/
レーベル 電撃文庫 / メディアワークス文庫
出版社 KADOKAWA / アスキー・メディアワークス
応募締切 4/10(2016年)
賞金 大賞300万円 / 金賞100万円 / 銀賞50万円 /メディアワークス文庫賞100万円 / 電撃文庫MAGAZINE賞30万円

スニーカー大賞

名称 スニーカー大賞
公式サイトURL http://sneakerbunko.jp/award/boshu.php
レーベル スニーカー文庫
出版社 KADOKAWA
応募締切 春期5/1(2016年)/ 秋期10/1(2016年)
賞金 大賞100万円 / 優秀賞50万円 / 特別賞20万円

ファンタジア大賞 / 富士見ラノベ文芸大賞

名称 ファンタジア大賞 / 富士見ラノベ文芸大賞
公式サイトURL http://www.fantasiataisho.com/
レーベル ファンタジア文庫 / 富士見L文庫
出版社 KADOKAWA / 富士見書房
応募締切 ファンタジア大賞 : 前期8/31(2016年)/ 後期2/28(2017年)
富士見ラノベ文芸 : 4/30(2016年)
賞金 ファンタジア大賞300万円 / 金賞50万円 / 銀賞30万円
富士見ラノベ文芸大賞100万円 / 金賞30万円 / 銀賞10万円

MF文庫ライトノベル新人賞

名称 MF文庫ライトノベル新人賞
公式サイトURL http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/award/
レーベル MF文庫J
出版社 KADOKAWA / メディアファクトリー
応募締切 年4回 第四期予備審査3/31(2016年) ※2017年未定
賞金 最優秀賞100万円 / 優秀賞50万円 / 佳作10万円

えんため大賞

名称 えんため大賞
公式サイトURL http://www.enterbrain.co.jp/entertainment/
レーベル ファミ通文庫
出版社 KADOKAWA / エンターブレイン
応募締切 4/30(2016年)
賞金 大賞100万円 / 優秀賞50万円 / 特別賞15万円

次回はKADOKAWAグループ以外のライトノベル大賞を紹介いたします。