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友人が異星人に誘拐された時に使えます『ムー公式 実践・超日常英会話』

パワースポットを訪れた時に便利そうな英会話本『ムー公式 実践・超日常会話』が発売された。

『君の名は。』の新海誠の元にも送られたそうな。オカルト大好き少年が『ムー』持ってますしね。

異星人に友人が誘拐されたときや、前世で知り合いだった人と出会った時に、咄嗟に使える英会話が満載。
例えば遅刻の理由を聞かれた時。
「A roadside channeling session with a spirit began all of a sudden.(道端で突然、精霊とのチャネリングが始まった)」と伝えられれば、なるほどチャネリング中はトランス状態だから仕方ないね、と一件落着するはずだ。

と、こんな感じで、普通の人生で全く役に立たない英文が、オカルトの解説と共にみっちり詰まった英会話集になっている。
もっとも、読み物としての面白さだけではなく(解説部分はいつもどおりの「ムー」です)、ちゃんと英語の勉強に使える。
主語、目的語、修飾語が入れ替えやすく作られているため、英語の文章作りの練習素材として適切なのだ。

例えば「元CIA職員によると、地球のマントルには地底人が住んでいるらしい」という文章は英語だとこう。
According to a former CIA agent,subterranean people are living in the mantle of the earth.
これを入れ替える。「父の話によると、札幌に私のおじさんが住んでいるらしい」。
According to my father,my uncle is living in Sapporo.
「lives」でもいいかも。
複文が多く、目的語がどれも特殊で発見しやすいので、文法の勉強にはかなり有効です。

近年の『ムー』はとても柔軟で、精力的だ。
本誌自体は今までとかわらず安定のオカルト雑誌。
スマホアプリ「【ムー認定】超都市伝説ガチャ〜オカルトミステリーの決定版!〜」が出ており、CM動画は「SUSHI食べたい」のAC部制作
エンタメ〜テレでは「超ムーの世界R」というコラボオカルトエンタテイメントも放映。
ムー公認LINEスタンプが作られたり、ナスカの地上絵を使ったスカジャンナスカジャンが毎年出ていたり、ゲーム「リングドリーム」にオカルト美少女プロレスラーがコラボ出演したり。

「ムー」は今や、誰もがオカルトの代名詞として知る、一大ブランド。
「マヤ」や「ワンダーライフ」など、多くのオカルト雑誌が90年代に消えていった中、生き残っただけのことはある。
とても惜しいのは、少し前まで本誌がKindle Unlimitedで無料で読めたのに、今は単品売りのみになぜか戻ったことだ。本当に残念だ。