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「タモリが『いいとも!』2度めの観覧客に“髪切った?”」「週刊大衆」の「お笑いBIG3爆笑都市伝説」

大人物には、真偽不明の逸話がついて回ることが多い。
伝説が流布され、それが拡大化し、いつしか当人が“生きる伝説”になってしまうのか? それとも“生きる伝説”だからこそ、確認困難な都市伝説が誕生するのか? 「卵が先か鶏が先か」的な話だが、どちらにせよ人物の器と伝説のスケールは比例する。

『週刊大衆』8月21、28日合併号が「ビートたけし、明石家さんま、タモリ お笑いBIG3「爆笑! ブッタマゲ都市伝説」を追う」なる特集ページを組んでいる。

3人共、伝説には事欠かない。たけしに関しては、若い芸人が“いい話”(「居酒屋で会計を済ませようとしたら、すでにたけしが払っていた」等)としてエピソードトークを披露することが多い。さんまに関しては、躁状態が延々続くかのようなライフスタイルの異常さゆえ、伝説が囁かれがちである。タモリに関しては、仙人の如き立ち居振る舞いが影響したか、はたまたその多才さゆえか、トンデモなエピソードを稀に耳にする。

今回の特集ではその内のいくつかが紹介されており、どれも興味深いのだ。

■タモリの都市伝説
恩人・赤塚不二夫の葬儀で、白紙の紙を手に8分もの弔辞を読み上げた姿が印象深いタモリ。その記憶力ゆえ「『いいとも!』観覧のお客さんの顔をすべて把握しているため、2度めの観覧となると、CM中に“髪切った?”などと聞かれるお客さんがよくいた」という、トンデモな都市伝説が存在するそうだ。しかし、さすがにこれは信じられない。何しろ、『笑っていいとも!』の放送期間は32年にも及ぶのだ。

■ビートたけしの都市伝説
「かつて、たけしはヤッちゃったお姉ちゃんたちに必ずカルティエの三連リングをプレゼントしており、コンサート会場の前列には三連リングの輝く手を上げて大きく手を振る女性が二十数名並んでいた」という逸話は、私も聞いたことがある。
そういえば、弟子の浅草キッドがレギュラーを務めていた『浅草橋ヤング洋品店』(テレビ東京系)に出演したたけしは「街角ファッション地獄クイズ」なる企画に挑戦。数多のファッションアイテムを写したフリップを見てもまるで興味を示さなかったのに、カルティエの三連リングの写真にだけは「よくあげたなぁ~」と感慨深げな態度を見せていた。あのくだりを思い出すと、もしかしたら有り得る都市伝説なのかもしれない。

■明石家さんまの都市伝説
さんまに関しては、芸人仲間からの「寝ない」「寝顔を見たことがない」という証言を聞くことが多い。いわゆる、彼は“ショートスリーパー”だ。だからこそ、こんな都市伝説が流布された。「明石家さんまにはナポレオンの守護霊がついている」
「寝顔を見ると口止め料として金一封がもらえる」「さんまの寝顔を3回見たら願いが叶う」等の都市伝説はもはやお馴染みの域だが、ショートスリーパーとして名高いナポレオンの守護霊の話は一際洒落が効いているではないか。偉人の守護霊が、お笑い界の制圧に一役買ったか!?

この手の噂は、さして真偽は重要ではない。というか、そもそも信じられないような話ばかりなのだが。幻想を抱けるか否か、そこが重要である。